美容医療ニュース
クリニック全国100以上の美容医療Gが62億円申告漏れ、12億円追徴 大阪国税局

薄毛治療や美容医療などのクリニックを全国で展開する「麻生美容クリニック(ABC)グループ」の計7法人が大阪国税局などの税務調査を受け、令和5年までの5年間に計約62億円の申告漏れを指摘されたことが10日、関係者への取材で分かった。追徴税額は重加算税などを含む約12億円に上った。

関係者によると、グループ内で経営指導や医療機器販売、資金管理を担う基幹法人「IDEA」(大阪市中央区)から医療機器などを仕入れる際に、ほかの6法人が価格を過大に計上。患者からの手付金についても申告漏れを指摘された。

さらに、IDEAがグループ内から得た収入のうち約3億円については、悪質な仮装・隠蔽を伴い、重加算税の対象となる所得隠しと認定。法人資金を個人で消費したなどとして、医療法人の関係者らも約2億円の申告漏れを指摘された。

美容医療業界は近年、市場が急拡大する一方、新規店の開設費や広告費などの負担が増え、生き残り競争が激しくなっているという。ABCグループは「AGAスキンクリニック」や「東京美容外科」など、全国に100以上のクリニックを展開している。

(2025年10月10日 産経ニュースより転載)