当協会の設立より20数年が立ちますが、美容医療業界はこの間に大きな発展を遂げました。
今や国立大学病院ですら消費者ニーズの高まる美容医療を取り入れて、患者さまのQOL向上を目指している状況となっておりますが、残念ながら事故やクレームは年々増え続ける一方です。
加えて最先端の医療である美容医療や再生医療の変化のスピードは大変早く、一度確立された技術や手法が数年経てば古くなってしまいます。
それでも「自分は絶対に医療ミスは起こさない」と断言されますでしょうか。
医療の世界では「100%の成功」はあり得ず、合併症や感染症等を含む一定量の事故リスクが発生します。
美容医療は普通の医療リスクに加え、主観が大半を占めるという厄介な性格も持っています。
実際に当協会にご相談いただく事故やクレームについても、仕上がり不良や説明不足、コミュニケーション不足によるものが大半を占めています。
このように、保険商品ではカバーし切れない「無責」の苦情クレームにはどのように対応すれば良いのでしょうか。
当協会はこのリスクを考え学び、分析し、軽減するためのサービスや商品を開発して参りました。
当協会の目的と独自性について
当協会は下記を事業の目的として定款に定めております。
- 美容医療安全の普及のための事業
- 医療リスクの最小化を図る事業
- 損害保険代理業
- 事故・苦情相談サービス事業
- その他リスクマネジメントに関わる事業
補償を商品として販売するだけではなく、会員のみなさまと真剣に「美容医療のリスクマネジメント」を考え、より安全な医療としてのヒントを掴み、会員のみなさまとサービスを向上し知識を共有していきたいと常に願っております。
そのため、単なる「補償」だけでは現場の先生たちのお役には立てないと考え、補償制度のご加入者様へ「苦情相談サービス」を提供しております。
■医師が医師のために立ち上げた手厚い「補償制度」です
当協会の構成員のほとんどは、理事をはじめ美容医療に携わる医師の先生方です。
このように美容医療に携わる医師自らが立ち上げ、国の認可を得た保険商品を取り扱っている団体は本邦では唯一無二と言えます。
初めて美容医療に従事する先生からベテランの先生まで、施術のリスクに応じて選択ができる補償プランをご用意しておりす。
■いざという時の体制も万全。苦情も事故も、私たちが全力でサポートいたします
多様なリスクに対応するべく、美容医療を熟知した医師や弁護士による審査会を形成し運営しております。
皆さまの立場に立ったサポート体制をご用意し、有事の際には「苦情処理サービス」と「適切な事故対応」で皆さまが安心して業務に専念いただけるようお手伝いさせていただきます。
医学的な見地から、医療過誤の有無を審査します。
<審査会によって医療過誤と判断された場合>
①医療過誤として認められれば保険金請求が可能。
②患者さまとの示談交渉を進める材料となり、交渉が進みやすい。
<審査会によって医療過誤ではないと判断された場合>
客観的意見として説明することで担当医師に対する不信感を払拭し、信頼関係の再構築がしやすい。
②弁護士が対応する場合も、医学的エビデンスがあるので、交渉を進めやすい。
美容医療業界では医療過誤ではない事故のクレームや苦情が多いのが現実です。
どんなに腕に自信のある先生でも、これらの苦情クレームのリスクは避けて通れません。
①患者さまの同意が得られれば、事務局のクレーム担当者が直接患者さまへ事実関係の把握などをヒアリングします。
②結果、先生や医療者側が問題解決に関わる時間を軽減できます。
③問題解決に示談が必要な場合などは、弁護士を紹介することも可能です。